いつもお読みくださりありがとうございます。
毛髪診断士®︎認定指導講師 古澤祐子です。
今日は、白髪のケアについてお話しさせて頂こうと思います。
白髪に対するアンチエイジングの考え方とは
白髪があると、7歳増しで老けて見えてしまいます。一本でもあると嫌なもの…ですよね。
『アンチエイジング』というと、『若返り』というイメージがありますが、若返りではなく若く見えるという表現が、自然の摂理でしょう。
本来、人は歳をとるものなので若返りすることはありません。では、美容で目指すところの『アンチエイジング』とは?
アンチエイジング
老化とは、上り坂を登って行くイメージ。老化は、人生の坂道をくだって行くイメージで考えるとわかりやすいと思うのですが、下り坂で老化が加速しスピードが上がるとどんどん老化も早まってくることがあります。
美容で目指す、理想とする本来のアンチエイジングとは、その坂道を、出来るだけゆっくりとくだること。
老化していくものなのですが、加齢を華麗に歩めたら、最高なことですね。
出来るだけ、ゆっくりと華麗に歳を重ねていきたいものです。
白髪に対するアンチエイジングの考え方。
白髪に対するアンチエイジングの対処方としては、今のところカラー染料で染めてしまうのが一番の解決方法です。カラーの流行により、さまざまな方法でカラーを楽しむことができます。
カラー剤はさまざまな種類があり、その中でももっとも一般的に長持ちし、綺麗に染まるアルカリ染料が多く使われてます。ホームカラーに使われる染毛剤もこのタイプが多くみられます。しかし、このカラー剤は化学反応をさせて染める処方となっており、頭皮や髪を酸化させてしまい痛みやすい状態になってしまいます。頭皮がダメージしてしまうと、皮膚の中に存在している毛穴の中の毛を作り出す組織、毛包幹細胞にまで影響を及ぼし細毛になってしまったり、メラニン色素を作りきれなくなったり、白髪がより多くなってしまったり…と加齢に拍車をかけてしまいます。カラー後、痒みが起こすこともあれば、毛の細胞を作りだすのが遅くなってしまいます。抜け毛、切れ毛が増えてしまったりするのは、頭皮が酸化され乾燥し、地肌が硬くなり、切れ毛抜け毛に繋がってしまったり、乾燥してしまった皮膚から色々な刺激物が皮膚内に侵入して痒みが起こってしまうのです。
カラーを頭皮につける場合は注意が必要。
カラーは、白髪に対するアンチエイジングの方法なのですが、気づかないうちにダメージを与えてしまいます。
本来、事前のケアと正しい知識、そしてテクニックが必要です。
カラーのアレルギーで、ジアミンアレルギーというものがあります。ジアミンについては、また、次の機会にお伝えいたします。
ジアミンアレルギーになってしまった場合、カラーのメーカーを変えても、美容室を変えても、カラー剤に入っているジアミンという成分に反応してしまいアレルギー症状は出てしまいます。
一度、アレルギー反応が出てしまったら、花粉症と同じくその後また反応が起きる恐れがあるのでジアミンの入っているカラーは使わないようにしましょう。
カラーを楽しむには前と後が大事。
しかし、見た目年齢が増してしまう白髪、お洒落に染めて若々しくいたいものです。それではどういうケアが必要かというと、カラーを塗る前の処理としては頭皮を守るクリームやオイルで保護をし行うことが大切です。また、カラーの後のケアとしてアルカリ剤や過酸化水素を除去するトリートメントをつけ中和させる作業も重要となってきます。きちんと頭皮と髪の状態をもとのpHにもどし、頭皮や髪に残ってしまうアルカリ成分を中和して、きちんとカラー剤を取り除くことが大切なのです。
そして、おうちでのケアとしてはお顔のケアと同様、化粧水か頭皮のトリートメントでの保湿パックも必要です。必ず、化粧水などで肌が回復する間は保湿をする様に心がけましょう。
これは、パーマなどの施術にも同じことが言えます。お洒落を楽しむ前と後は、しっかりとケアをし、加齢に拍車をかけないように!坂道を急降下しないように!気をつけましょう。
カラー剤の種類
カラーを楽しむ方法は、最近、たくさんの種類が出てきてます。
頭皮につけない酸性カラーのマニキュア、カラートリートメント、ジアミンの入っていない塩基性染料、塩基性染料とカラー剤を混ぜて使えるカラー、HC染料、いいとこ取りのハイブリッドカラーなどなど
用途に合わせて使うことができます。
各メーカーさんが、カラーアレルギーの方に対してもカラーを楽しめるように開発をされてます。
最近では、HC染料というマニキュアに似たタイプの染料がたくさん開発され、美容師さんの中でも人気となってます。
こちらのさまざまなカラーについては、また、次の機会にお話したいと思います。また、次回をお楽しみに♪